2012年9月6日木曜日
9月13日(木)浦元広美「あなたとひなまつり」
こんにちは浦元広美です。
今回は一日個展なので、見にきていただく方には混乱を招くかもしれませんが、違う作家目当てで間違ってわたしの個展に来てしまったときも、そのときはそのときでよろしくお願いします。
最近のわたしは、記憶の低下が著しく28歳というのは色々と曲がり角なんだな、と落ち込んだり、むしろシンプルになってこの際良い傾向だと考えてみたのですが、いや、よく考えてみると28歳という年齢関係なく必要なことだけ都合よく覚える性格上の問題で、いまに始まったことではなく、だんだんおばちゃん化しているか、性格が悪くなっている、というだけのこと、という結論に陥りました。
前振りが長くなりましたが、そもそも記憶とは必要なときに引き出されたり、五感が指摘されて思いだされたりするもので、常に頭にポカンと浮きつづけてるわけではないのだから、「あなたのことをいつも思ってるよ」とは嘘になるわけで、「あなたのことを今日は何十回も思い出したわ」が正確です。だいぶ昔に姉か友達が、浜崎あゆみのHanabiの歌詞の「君の事思い出す日なんてないのは君の事忘れた時がないから」という部分に感動したと言っていたけれど、これは完全に真実ではなく比喩にすぎないとご理解いただきたいのです。
記憶が引き出されたときに、ふわふわとほんわかした気持ちになるときもあれば、やけにムカついたり、淡い気持ちになっていまでも過去の男性のことを愛してる、と思ったりすることもあります。
それにはなんらかの都合の良い着色があって、思い出す記憶でさえ上手くコントロールして、さも美しく、波乱な部分をダイジェスト版にしてみたりします。
忘れておもいだして、なにかに気づいて、またそれも忘れる、そして思い出すときに都合の良い着色を加えて、また忘れる。その都合の良いコントロール!そして、さも美しく素敵な人生をたたえる着色された記憶たち!その吸って吐いて感と痛快さがわたしはとっても良いじゃないのか!とおもうのです。そうやって物忘れの著しいわたしを肯定します。
あー長くなりましたが、最後までお読みいただいてありがとうございます。
そんなわけで、わたし1人ではただの性格の悪いおばちゃん化した記憶力の低い女のパフォーマンスになってしまうので、ぜひ一緒に都合よく着色された時間や記憶を共有して、思いっきり次の日には忘れてほしいのです。
「あなたとひなまつり」
9月13日 16時からです。
よろしくお願いします。
うらもと
http://tokyoartnavi.jp/artistfile/detail.php?artist_no=20001196
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