アートのレシピ

美学校「アートのレシピ」受講生によるブログです。
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2013年6月8日土曜日

6月8日授業


授業の前半は「リニア/ノンリニア」という話題から開始。
カセットテープの時代からデータの時代へ。
昔は録音に途中で失敗すると、またはじめからやり直す作業が必要だったのに、
最近は途中で失敗しても、続きから録音できるようになったね。という話しからアナログorデジタルとも違うけれど、
リニアな時代にはそもそも一発勝負・編集できない面白さがあり、そこには必ず“画策する”という行為が生まれるけれど、
ノンリニアな時代では再編集・再構成が何度もできるから、だからこそ生まれるチャンスオペレージョン=偶然性も面白いよね。
という話しをしていました。
最近私たちの身の回りにはノンリニアな物がたくさん溢れていて、
ノンリニアの生んだ「カット(コピー)&ペースト」という技術はものすごく衝撃的だという話しにも及びました。

話しは変わって、授業出席者の全員が「フランシス・アリス」第1章をさっそく見に行っていたので、話題はフランシス・アリスへ。
展示会場でみつけた16mmの映写機やオートリピート機能のあるレコードプレイヤーの話しに飛び、
またしてもリニアとノンリニアな話題へ。。
それから、展示方法として「空間に寝そべるスタイルは流行っているのか問題」を期に、
クリスチャン・マークレーのclockという作品の紹介へ。
clockはそれこそ編集の面白さを最大限に活用した作品で、という、
皆で映像を見ながら、単純だけどシンプルな強さを持ったアートや、「日常生活の中にあるもの(気づき)」を捉えて作品化するということについて話し、
その発想はすなわちアートのレシピの基本・オヴジェ論へと戻って参りました。

オヴジェ論・第2回目では、実際にワークショップをやってみようということで
既製品と既製品を結婚させるように、持ち寄った道具の機能を剥奪し、既成概念を変えるということに試行錯誤しました。
各自とても悩みながらも、作品を発表。
オヴジェの奥深さに苦戦しながらも、まずは受講後初めての作品制作を無事終了しました。

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