7月14日、炎天下の美学校はクーラーがないので、死ぬかもしれない。と三田村先生が即効で判断し、神保町白十字に移動して、国立新美術館の『「具体」ーニッポンの前衛18年の軌跡』を鑑賞した個々人のレビューの発表という授業でした。遅れて松蔭先生も加わり久しぶりの2名体制の授業となりました!
”気になった作家、作品、具体全体でもいいので 同時代のなにに影響を受けていたのかも調べてみてレビューを書いてきてください ”
という課題のもと 話し合われたかのように全く違う視点でのレビューが発表されました。
”琴線に触れる作品にであえず、生命力を感じない展示だった。”
”作品と作家が切り離されていて、身体性をとりいれた実存主義だと感じた。”
”吉原治良は前衛たることを目的としていたというよりは、その信条は超個人的体験に基づくものではないかと考えた。”
”田中敦子の作品から感じるこどものような衝動性に影響をうけた。”
”おしゃれじゃなく、自分勝手、 というイメージから おしゃれ極まりなく、荒さはあるが雑ではないというイメージに変わった。”
などなど3時間程話していたのでまとめきれませんが、皆が同じ時間同じ場所で見たはずの「具体」の印象がこんなにも違って、今この時代にあーだこーだと語り合っていることにはとても意味があると感じた時間でした。
最後に 松蔭先生により
”継承されている、つながっているから今がある。具体から継承されているところがある。なにを憂いて、なににもやもやして、なにをアクションにするのか”
三田村先生により
”美術という枠組みにあてはまるかどうか。美術により表現することで効果的ならそうすればいいし、そうでないなら別の方法にすればいい”
という言葉がぐっときた、
アートのレシピの授業でした。
来週はワークショップです!
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